ミュージカルのお話♪〜ウエスト・サイド・ストーリー④
こんばんは、アモローソ音楽院の中村響子です。
本日も《ウエスト・サイド・ストーリー》のお話をさせていただきます♪
今までご紹介した三曲以外の曲についても一つずつ熱い想いを語りたいところなのですが…本日は音楽的な方向からお話したいと思います🎼
ロミオとジュリエットの立ち位置であるトニーとマリアが初めて出会い一瞬で恋に落ちた場面を経て、トニーが帰り道にマリアへの想いを歌う《マリア》。
本当に美しく、個人的にも大好きなナンバーです💕
この歌の冒頭はオペラのレチタティーヴォ(アリアとアリアの間に歌われる台詞部分のこと)のように歌われ、その後「Maria~♪」と音楽が動いていくわけですが、このMariaという単語の「Ma」と「ri」に当てはめられた音の進行を増4度音程と言います。
音と音の間には全て「○○度」と定められた音程の名称が存在しますが、この増4度という音程はシンプルな並びと比べて少し特殊で、「不吉な音程」「悪魔の音程」などの呼び名が❗️この不吉な音の並びが使われるこのナンバーは、物語ラストでの悲劇をこの時から予感させる役割を担っているそうです。
まだトニーとマリアが出会って小一時間も経っていないのに、もう悲劇を予感させるなんて…😢
この増4度ですが、他のナンバーにも使われています。ジェット団が歌う「クール」。映画版ではジェット団とシャーク団が決闘しそれぞれのリーダーを失った後その動揺を打ち消そうと仲間達で「冷静になれ」と歌い踊る場面。舞台版ではダンスパーティー後に決闘の約束を取り付ける為待ち合わせ場所でシャーク団を待つジェット団が歌う場面に使われます。
初めてこの曲の前奏を聞いた時不気味さを感じましたが、増4度が使われているからなのですね…。不気味さと緊張感のある前奏の後、内に秘めたパワーが爆発していく力強くかっこいいナンバーです。
次回は、今回お話させていただきました増4度が使われていないナンバーについてご紹介いたします。お楽しみに✨
中村響子
【アモローソ音楽院】
http://www.amoroso-ongakuin.com/
ヴァイオリンのこと、レッスンのこと、楽器のことなど、いつでもお問い合わせご相談ください!
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今までご紹介した三曲以外の曲についても一つずつ熱い想いを語りたいところなのですが…本日は音楽的な方向からお話したいと思います🎼
ロミオとジュリエットの立ち位置であるトニーとマリアが初めて出会い一瞬で恋に落ちた場面を経て、トニーが帰り道にマリアへの想いを歌う《マリア》。
本当に美しく、個人的にも大好きなナンバーです💕
この歌の冒頭はオペラのレチタティーヴォ(アリアとアリアの間に歌われる台詞部分のこと)のように歌われ、その後「Maria~♪」と音楽が動いていくわけですが、このMariaという単語の「Ma」と「ri」に当てはめられた音の進行を増4度音程と言います。
音と音の間には全て「○○度」と定められた音程の名称が存在しますが、この増4度という音程はシンプルな並びと比べて少し特殊で、「不吉な音程」「悪魔の音程」などの呼び名が❗️この不吉な音の並びが使われるこのナンバーは、物語ラストでの悲劇をこの時から予感させる役割を担っているそうです。
まだトニーとマリアが出会って小一時間も経っていないのに、もう悲劇を予感させるなんて…😢
この増4度ですが、他のナンバーにも使われています。ジェット団が歌う「クール」。映画版ではジェット団とシャーク団が決闘しそれぞれのリーダーを失った後その動揺を打ち消そうと仲間達で「冷静になれ」と歌い踊る場面。舞台版ではダンスパーティー後に決闘の約束を取り付ける為待ち合わせ場所でシャーク団を待つジェット団が歌う場面に使われます。
初めてこの曲の前奏を聞いた時不気味さを感じましたが、増4度が使われているからなのですね…。不気味さと緊張感のある前奏の後、内に秘めたパワーが爆発していく力強くかっこいいナンバーです。
次回は、今回お話させていただきました増4度が使われていないナンバーについてご紹介いたします。お楽しみに✨
中村響子
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